副甲状腺機能亢進症治療薬「オルケディア錠」承認

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商品名:オルケディア錠1mg/オルケディア錠2mg
一般名:エボカルセト錠
製造販売:協和発酵キリン株式会社
薬価収載:2018年5月

効能又は効果
維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症

用法及び用量
 通常、成人には、エボカルセトとして1回1mgを開始用量とし、1日1回経口投与する。患者の状態に応じて開始用量として1日1回2mgを経口投与することができる。以後は、患者の副甲状腺ホルモン(PTH)及び血清カルシウム濃度の十分な観察のもと、1日1回1〜8mgの間で適宜用量を調整し、経口投与するが、効果不十分な場合には適宜用量を調整し、1日1回12mgまで経口投与することができる。

禁忌(次の患者には投与しないこと)
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
・妊婦又は妊娠している可能性のある女性

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
・低カルシウム血症の患者
・肝機能障害のある患者

併用注意(併用に注意すること)
1、薬剤名等 デノスマブ
 ビスホスホネート系製剤
   アレンドロン酸ナトリウム水和物
   リセドロン酸ナトリウム水和物
   ミノドロン酸水和物
   イバンドロン酸ナトリウム水和物
   ゾレドロン酸水和物 等
 カルシトニン
 副腎皮質ホルモン
   プレドニゾロン
   デキサメタゾン 等
2、薬剤名等 テオフィリン
3、薬剤名等 ジギトキシン
   ジアゼパム 等

重大な副作用
低カルシウム血症、QT延長

その他の副作用
悪心、嘔吐、腹部不快感、下痢、食欲減退、胃腸炎、腹痛、便秘、逆流性食道炎、口内炎、歯肉炎、腹部膨満、消化管潰瘍、腸炎、便潜血、不整脈、期外収縮、狭心症・心筋虚血、動悸、眩暈、感覚鈍麻、頭部不快感、振戦、筋骨格痛、筋痙縮、肝機能異常、眼乾燥、視力障害、そう痒症、発疹、PTH減少、貧血、痛風、胸痛、胸部不快感、呼吸困難 など

作用機序
本剤は、副甲状腺細胞表面のカルシウム受容体を介して作用を発現する。カルシウム受容体はPTH分泌に加え、PTH生合成を制御している。本剤は、カルシウム受容体に作動し、主としてPTH分泌を抑制することで、血中PTH濃度を低下させる。

情報サイト:医薬品医療機器総合機構

腎性貧血治療薬 ミルセラ低含有量製剤 承認

長時間座っている男性は泌尿器系疾患リスク

HOME膀胱/リスク長時間座っている男性は泌尿器系疾患リスク

韓国の研究では、1日の内長時間座っていると泌尿器系の疾患リスクが高くなることが分かりました。

研究では、膀胱疾患の病歴のない65歳以下の平均40歳の男性69,795人のデータを調査しました。

そして、活動レベル、座った時間、漏出、排尿困難、頻尿、排尿に関連する睡眠障害などの症状の頻度および重症度に関するアンケートを行いました。

平均2,6年間のフォローアップの後、9,217人の男性が重大な下部尿路症状を発症しました。

非活動的な男性と比較して、少しでも運動をした参加者は、研究中に泌尿器系疾患を発症する可能性が6%低く、身体活動が多い男性は7%低いリスクとなりました。

また、座っている時間が1日5時間未満の男性と比較して、少なくとも10時間座っていた男性は、膀胱の問題を発症する可能性が15%高く、1日5時間から9時間座っていた男性の場合、リスクは8%増加しました。

この結果から示唆される事は、座っている時間を短縮して、身体活動を促進することが、下部尿路症状を予防するために重要であると言う事です。

この研究に参加していない研究者は、65歳以上の男性のデータがないこと、座っている時間の状態(通勤・テレビ視聴・仕事など)の区分けがないこと、年齢と共に膀胱の問題が増加する事を加味していない事から、より少ない運動をより多くの尿路症状に結びつける証拠の一つとして解釈すべきであるとしています。

情報サイト:ロイター

テレビで見たのですが、30分以上座っていると健康に良くないそうです。
30分に1回、立ち上がって背伸びをするだけでも効果があるそうですから、これなら実践できますね。
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腎性貧血治療薬 ミルセラ低含有量製剤 承認

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これまでにミルセラは、25μg、50μg、75μg、100μg、150μg、200μg、250μgの計7規格が承認され使用されていましたが、より細やかな用量調整ができるよう、さらなる低含量規格製剤が望まれていました。

今回承認されたのは、これまでの最低用量の半分にあたる12.5μgとなっています。


商品名:ミルセラ注シリンジ12.5μg

一般名:エポエチン ベータ ペゴル(遺伝子組換え)注

承認:2018年3月

製造販売元:中外製薬

効能又は効果:腎性貧血

禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分又はエリスロポエチン製剤・ダルベポエチン アルファ製剤に過敏症の患者

慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
1、心筋梗塞、肺梗塞、脳梗塞等の患者、又はそれらの既往歴を有し血栓塞栓症を起こすおそれのある患者
2、高血圧症の患者
3、薬物過敏症の既往歴のある患者
4、アレルギー素因のある患者

重大な副作用
脳出血、心筋梗塞、高血圧性脳症、ショック・アナフィラキシー、赤芽球癆

その他の副作用
シャント閉塞・狭窄、血圧上昇、好酸球数増加、関節痛、湿疹など

情報サイト:医療ニュースおよび医薬品医療機器総合機構

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